2025年9月11日、東京・在日オーストラリア大使館にて「UNSW 日豪連携イノベーション懇親会」が開催されました。本イベントは、豪州ニューサウスウェールズ大学(UNSW)と、オーストラリア大使館商務部の共催で、弊社が企画・運営を行いました。
当日は、UNSWの副総長兼学長アッティラ・ブランクス教授をはじめとする代表団が来日し、同学の研究力とイノベーション分野での取り組みを紹介しました。参加者は45名を超え、日本の企業、大学、政府関係者など幅広い分野から集まり、日豪間の連携における新たな可能性を模索する機会となりました。
UNSWについて

オーストラリア・シドニーに本拠地を置くニューサウスウェールズ大学(UNSW: University of New South Wales)は、1949年に設立以来、世界をリードする研究活動を展開しています。研究レベルおよび社会的インパクトにおいては、オーストラリア第1位を誇り、現在では128か国から約7万人の学生が在籍する国際的な大学として、2025年のQS世界大学ランキングで世界第19位に位置付けられています。
特に、応用研究および産学連携の分野で豊富な実績を有し、気候変動、再生可能エネルギー、人工知能(AI)、医療・ライフサイエンス、ロボティクスなど、多様な領域において、社会課題の解決に向けた先進的な取り組みを展開しています。また、研究成果の社会実装にも注力しており、UNSW発のスタートアップが多数創出されているほか、世界初のソーラーパネル用水素電池や、電子廃棄物を再資源化するマイクロファクトリー、公道走行が可能なソーラー電気自動車など、画期的な技術の実用化にも成功しています。
同学は、国際的な学術連携にも積極的に取り組んでおり、世界有数の大学ネットワークに加盟。政府機関、産業界、学術機関との協働を通じて、国際的な共同研究や次世代のグローバル人材育成を推進しています。
懇親会プログラム
- 開会挨拶
在日オーストラリア大使 ジャスティン・ヘイハースト氏が登壇し、科学やテクノロジー、イノベーションを軸とした日豪の協力関係を一層深めていく重要性を強調しました。 - UNSW紹介
UNSW副総長兼学長 アッティラ・ブランクス教授が登壇し、エネルギー、サステナビリティ、AI、防衛、ライフサイエンスといった分野におけるUNSWの取り組みを紹介。さらに、Health Translation Hub(研究成果を迅速に社会実装する医療・健康分野の拠点)や、Barker Street Ventures(UNSW発スタートアップを支援するベンチャーファンド)といった新たなプロジェクトも紹介されました。

- 基調講演
川崎重工業株式会社 シニア・エグゼクティブフェロー 原田英一氏が登壇し、2031年の商用化を目指す液化水素サプライチェーン構想を紹介。カーボンニュートラルとエネルギー安全保障の観点から、その重要性が強調されました。

- ファイヤーサイドチャット
古河電気工業株式会社の五十嵐大二氏と、UNSW日本事業開発マネージャーの渡辺麻梨紗氏による対談では、日本におけるVC・CVCの現状や、海外大学と日本企業・研究機関の連携における機会や課題について議論が交わされました。

- ネットワーキング


IDJの役割と今後の展望
UNSWの日本での活動は、カントリーマネージャーの渡辺麻梨紗氏が中心となり、日本の企業や研究機関、政府関係者とのパートナーシップ構築を牽引しています。
弊社では、UNSWの現地パートナーとして、研究やイノベーションの成果を日本市場のニーズへとつなぎ、新たな協業の可能性を共に探ることで、日豪双方に価値あるパートナーシップの創出を目指しています。