このたびInnovation Dojo Japan合同会社は、関西国際大学が中心となり、世界5ヵ国の大学で実施する海外共同プロジェクト「産学官連携ベンチャー・エコシステムの創成」における、国内プログラム(以下、本プログラム)および「第1回 国際学生起業家会議」を神戸市内にて実施しました。
実施期間:2023年3月14日(火)〜2023年3月24日(金)(3月19日(日)を除く)
国内大学の参加者:関西国際大学(6名)、神戸芸術工科大学(3名)
海外大学の参加者:キール大学(2名)、デリー大学サウスキャンパス(2名)、ウエスタン・シドニー大学(9名)、バンクーバーアイランド大学(2名)
本プログラムは、当社が企画・運営し、ウェスタン・シドニー大学の起業家教育カリキュラム「Venture Makers」の要素と、当社が持つ国境を越えたイノベーションと日本のスタートアップエコシステムのネットワークに関する専門性を融合しています。本プログラムは産官学間連携の理解を通じ、起業やスタートアップで働く際に活用できるアントレプレナーシップ(起業家精神)、そのスキルやノウハウを身につけることを目的としております。
プログラム内では、神戸医療産業都市などの支援機関やTOA株式会社、神姫バス株式会社、パソナ株式会社など地元企業を訪問し、それぞれが取り組んでいるイノベーション領域やスタートアップとの協業事例の理解を深めるアクティビティを提供しました。さらに、各国の大使館やスタートアップ起業家、投資家などのプレーヤーによるパネルディスカッションやレクチャーは、現代の産業界や スタートアップのエコシステムの実態を学ぶ機会となりました。
このようなフィールドワーク以外にも、国内外の学生が協働し、実際にグループごとでアイデア創造から市場・競合他社・顧客ターゲットの調査、ピッチ準備を行い、最終日の国際学生起業家会議ではピッチを披露しました。
オープニングイベントの様子
国際くらしの医療館・神戸・視察
TOA株式会社ワークショップ「未来の生活環境におけるサウンドデザインを考える」
神姫バス株式会社ワークショップ「既存バスを活用した新しいアイデアの創出」
ACALL株式会社CEO長沼氏によるプレゼンテーション「「起業×グローバルという選択肢」」
株式会社パソナ淡路島視察
在日本オーストラリア大使館、在日本英国大使館、在日本カナダ大使館によるパネルディスカッション「海外政府・海外起業家から見る日本のスタートアップ・エコシステムとは」
3月24日(金)には、ACALL神戸本社にて開催された第一回国際学生起業家会議には、協力企業や、神戸市、 その他高等学校の教員・生徒など、プログラム参加者を含めて総勢約80名が参加しました。本プログラムに参加した24名の学生、計6グループによるピッチが披露され、その内、3グループが最優秀スタートアップとして、審査員より選ばれ、アワードを受賞しました。
また本プログラムが、多様な背景を持つ学生たちが共に学び、成長できる場となったことが参加学生のフィードバックから分かりました。(以下、一例)
- 神戸プログラムでは、将来、工学の学位を活かして、テックに特化した自分のスタートアップを作りたいと思うようになりました。(第1期参加者、ウエスタン・シドニー大学)
- 自分の心地よい領域から離れ、異なる国や文化を持つ人々と協働することは、私の大きな励みとなりました。このような個性的で多様なグループと一緒に活動することは、本当に楽しく、多くのことを学びました。(第1期参加者、デリー大学サウスキャンパス)
- この経験は、私にとって大きな学びとなりました。日本に住んでいるだけでは思いつかないようなことが多くあり、多様なアイデアを持っている学生を見て、とても刺激になりました。(第1期参加者、関西国際大学)
▽本プログラムに関する代表コメント(ジョシュア・フラネリー)
資金調達や販路拡大に加えて、起業家精神を持った人材を見つけることは、日本のスタートアップにとって最大の課題の一つです。若い世代で、起業家視点で問題を解決するためのツールや知識を持った人材を見つけることはかなり難しいでしょう。さらに英語力が必要とされる場合にはもっと難しくなります。
本プログラムでは、これらの資質を持った人材を育成し、日本のイノベーションエコシステムに対する知見を持つ日本人だけでなく、インド、カナダ、英国、オーストラリアなどの人材を輩出しています。
Innovation Dojo Japanは、本事業の推進により、教育機関における起業家教育の推進および、国内スタートアップ・エコシステムの発展に引き続き貢献してまいります。