「SusHiTech Tokyo 2025」–なぜ、今の日本は世界のスタートアップの受け入れに積極的なのか

「SusHiTech Tokyo 2025」–なぜ、今の日本は世界のスタートアップの受け入れに積極的なのか

2025年5月、東京ビッグサイトで開催された、アジア最大級のスタートアップイベント「SusHi Tech Tokyo 2025」。持続可能な都市づくりを目指す「Sustainable High City Tech Tokyo」の理念のもと、世界中から50,000人以上の来場者と500社以上のスタートアップが集結し、アジア最大の政府後援によるスタートアップ展示会としての地位を確立しました。

また、渋谷の新しい施設「Sakura Stage」タワーで開催された、短時間ピッチとオープンネットワーキングからなる公式サイドイベント「Scramble & Connect」では、Innovation Dojo Japan(IDJ)のプログラムマネージャーである、ベ・ジュンイクが登壇し、地域ごとのスタートアップ支援体制や、IDJが2023年より継続的に手掛ける神戸市の外国人起業家・海外スタートアップ企業等のビジネスサポート業務「Kobe Global Startup Support(KGSS)」プログラムの成功事例を紹介しました。

IDJが日本市場に参入した経験から言える3つの重要なポイント:

  1. 信頼構築には時間がかかるが、一度築かれると長期的なパートナーシップに繋がる
    日本市場への参入には時間がかかります。私たちは神戸市との最初の契約交渉には6ヶ月間の期間を要しました。しかし一度築かれた信頼は数年にわたる複数のプロジェクトパートナーシップへと発展し、5年経った今も私たちの日本事業の基盤となっています。
  1. 日本の支払い慣行に対応するための柔軟なキャッシュフロー戦略
    日本の「納品後払い」の慣行が、創業間もない企業の成長を制約する可能性がある中、IDJは、創業当時、前払い金の交渉を行い、早期支払いを行う海外クライアントとの取引を組み合わせることで、キャッシュフローの安定化を図り、今では10名のチームメンバーが在籍する会社に成長しました。
  1. 日本と外国の視点をバランスよく活用する
    コンプライアンス、文書管理、リスク管理においては徹底的に日本式を採用しつつ、事業開発やマーケティングには外国の視点を前面に出すことで、競合他社が模倣できない独自の強みを築いています。IDJの役割は、創業者が単に「上陸」するのではなく、繁栄できるようにそのバランスを取ることです。

Innovation Dojo Japan にお問い合わせください

Innovation Dojo Japanでは、日本市場での持続的な成長を目指すスタートアップに対し、戦略的な支援を提供しています。 最新のイベント情報は、Peatixにて「Innovation Dojo Japan」と検索のうえご確認ください。日本市場に関心のあるスタートアップの皆さま、そして企業のオープンイノベーションご担当者の皆さまからのお問い合わせをお待ちしております!

日本のスタートアップを取り巻く環境は、より開かれ、よりグローバルに、そしてより躍動感に満ちたものへと変化しています。

ジョシュア・フラネリー

ジョシュアは、関西と日本に20年来の縁があり、神戸、関西、そして日本が、スタートアップの誕生とグローバルな成長に適した世界レベルのエコシステムに発展できるよう、真の情熱を注いでいる。

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