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Black Belt Venture Studio Demo Day 2

東京都のスタートアップ支援事業「TOKYO SUTEAM」に採択されたBlack Belt Global Venture Studio(BBV)が、Demo Day第二弾を開催しました。

アーリーステージのスタートアップには、売上や実績といった判断材料がまだ乏しいのが実情です。では、投資家や事業会社は、何を手がかりにその「可能性」を見極めればよいのでしょうか。

2026年10月8日、Black Belt Global Venture Studio(BBV)は「Demo Day 2026 ~アーリーステージスタートアップの『可能性』をどう見極めるか~」を開催しました。当日は世界各国から多くの方々にご来場いただき、5名の登壇者による講演・パネルディスカッションと、国内外のスタートアップ10社によるピッチが行われました。

研究者・投資家・起業家それぞれの視点から交わされた議論を通じて浮かび上がったのは、アイデアや市場性に加えて「人」と「チーム」を見ることの重要性です。

本記事では、当日の議論をもとに、アーリーステージのスタートアップの可能性を見極めるための3つの手がかりをご紹介します。

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💡手がかり① :創業チームの「組み合わせ」

最初に登壇したPaul X. McCarthy教授(オックスフォード大学)は、オックスフォード大学発の研究「Science of Startups」の知見をもとに、創業者の性格特性に関するデータ分析を紹介しました。同分析では、起業家の性格をリーダー、アチーバー、エンジニア、ファイター、オペレーター、デベロッパーの6タイプに分類しています。そのうえで、異なるタイプを組み合わせた創業チームは、そうでないチームと比べて成功の可能性が最大10倍に高まることが示されました。また、成功する起業家に多く見られる特性として、リスク許容度の高さ、他者への信頼に裏打ちされた自信、そして旺盛なエネルギーが挙げられました。

創業者個人の資質に加え、互いの強みを補完し合えるチームであるか。これは、アーリーステージを評価するうえで欠かせない視点です。

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続くパネルディスカッションには、アカデミア・投資家・起業家の各分野から4名が登壇し、スタートアップにおける「成功」の定義と、成功するスタートアップの共通点について議論を交わしました。

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まず、スタートアップにおける「成功」の定義について、各登壇者は次のように述べました。

・七丈直弘教授(一橋大学)

 『長期的に社会へインパクトを与え続ける、持続的な組織を構築すること』

・土井ゆりか氏(株式会社TAYO)

 『自身の研究や技術が、実際に社会実装されること』

・古川圭祐氏(ソニーベンチャーズ株式会社)

 『投資したコストに対して、利益の見通しが立つこと』

・YANG YANG氏(SBIインベストメント株式会社)

 『オープンイノベーションをどこまで実現できるか』

立場によって「成功」の捉え方が大きく異なる点は、示唆に富むものでした。続いての議論は、成功するスタートアップに共通する要素へと移り、可能性を見極めるうえでの新たな視点が示されました。

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💡手がかり②:揺るぎないミッション

・七丈直弘教授(一橋大学):「自分は何を実現したいのか、何を捨てないのか」というミッションを明確に持ち、それをチーム全体で共有していること

・古川圭祐氏(ソニーベンチャーズ株式会社):起業の動機やミッションが明確であること。加えて、粘り強さと自信を備え、VCを味方につけられること

明確な起業のミッションを達成するために、根気強くアクションを起こし続けることの重要性が示唆されました。一方で、ミッションは堅持しつつも、手段や進め方は柔軟に変えられるかどうかも、重要な論点となりました。

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‍💡手がかり③:学び直す柔軟性と、顧客への好奇心

・土井ゆりか氏(株式会社TAYO):アンラーニング(学びほぐし)と柔軟性を備えていること

・YANG YANG氏(SBIインベストメント株式会社):顧客に対して深い好奇心を持ち、市場のニーズを徹底的に捉えながら改善を続けられること

ただし、これらの要素がそろえば必ず成功するわけではない、との指摘もありました。「今の自社に何が必要か」、そして次のステージへ進むタイミングを見極めることも言及されました。さらに、周囲と積極的にコミュニケーションを図ることも欠かせないと語られました。また、異なる領域で活躍する専門家同士が、互いに挙げた成功の共通点に賛同する様子がありました。異分野であっても、成功の本質は通じ合っていることを再認識する機会となりました。

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Innovation Dojo Japanの視点

BBVは、東京都のスタートアップ支援事業「TOKYO SUTEAM」の一環として、Innovation Dojo Japan、Japan Tech Ventures、Science of Startupsの3社が共同で運営しています。「Science of Startups」の研究知見を、スタートアップの選定やチーム形成、事業成長の支援に活用してきました。今回のDemo Dayで示された「可能性の見極め方」や成功の共通点は、スタートアップに限った話ではありません。企業の新規事業や海外事業においても、最終的に成否を分けるのは「人」と「チーム」です。Innovation Dojo Japanは今後も、日本企業のグローバル・イノベーションや海外事業展開を、人とチームの両面から支援してまいります。

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ピッチ登壇企業(BBV支援スタートアップ10社)

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1. MotionsCloud (ドイツ)

AI画像認識を活用し、保険・モビリティ・航空業界における検査・損害査定プロセスを自動化。迅速かつ標準化された、データドリブンな検査体制を実現。

2. Chipmetrics(フィンランド)

半導体製造向けに、従来は測定が困難だった3D構造内部のパラメータを可視化する測定チップおよびウェハを提供。3D半導体や薄膜プロセスにおける品質管理、プロセス最適化、歩留まり向上を支援。

3.Exos Aerospace Systems & Technologies(米国)

宇宙用途に向けた、低価格かつ再利用可能なサブオービタルロケットを開発・運用。高頻度の飛行試験とデータ取得により、開発期間の短縮と信頼性の向上を実現。

4. Mostro(フランス)

アーティストがトークンを発行し、ファンと直接つながれる音楽プラットフォームを提供。トークンを活用した資金調達とコミュニティ形成により、収益機会の拡大とファンとの関係強化を実現。

5. EyeVita (日本)

スマートフォン装着型の眼底カメラとAI診断を組み合わせ、眼科専門医でなくても眼底検査を行える医療ソリューションを開発。低コストかつ簡便な検査により、疾患の早期発見に貢献。

6. Altuur(日本)

クラウドサービスの構築・運用を容易にする次世代プラットフォームを開発。認証や通信機能を一体化した基盤により、安全で拡張性の高い環境を短期間で構築可能に。

7. Clowak Innovations(インド)

犬・猫向けに、水と混ぜるだけで使える自然由来のオーラルケアソリューションを開発。歯垢の原因に直接作用し、ペットに負担をかけない日常的な口腔ケアを実現。

8. Nurselink(日本)

アプリを活用したナースコールシステムを開発。患者の要望を可視化し、対応の優先順位を管理することで、看護業務の効率化と対応漏れの防止を実現。

9. BistroTech(日本)

衛星データを活用した気候・環境インテリジェンスプラットフォームを開発。ESG評価や気候リスク分析に活用できる、実用的なインサイトとツールを提供。

10. Performance DNA Platform(日本)

演奏者の身体動作をデータ化し、憧れの演奏者の技術を再現・習得できるAI音楽学習プラットフォームを開発。演奏者の身体知を可視化・共有することで、習得効率の向上とスキルの資産化を実現。

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Innovation Dojo

弊社では、スタートアップの創出からアーリーステージのインキュベーション、そして最終的には市場拡大と投資の支援まで、スタートアップのライフサイクルのすべての段階にわたって、これまでイノベーションとアントレプレナーシップのプログラムやプロジェクトに数多く携わってきた実績がございます。

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